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低用量ピル

低用量ピルは一般的には避妊目的で服用するものと認識されています。
そのためもあって、欧米と違い、ピルに対しては偏見や心理的な抵抗も多く見受けられます。

低用量ピルには避妊に対する効果以外に、生理が軽くなる、生理が定期的に来る、生理前の憂鬱な気分を改善する、などの効果があります。
当院で取り扱っている低用量ピル「ダイアン」は男性ホルモン抑制効果があるピルで、ニキビが軽減するという効果もあります。特に、生理前にニキビがひどくなる方の場合、男性ホルモンの影響を多く受けている可能性が高く、ピルが著効するケースが多いものです。
ケミカルピーリングなどの皮膚への治療だけでは十分な改善が得られない方でも低用量ピルの服用によって劇的に改善する方もいらっしゃいます。

低用量ピルとは

低用量ピルは、多くは避妊目的で服用されています。コンドームによる避妊は、破れたり外れたり、というハプニングによってまれに妊娠してしまう可能性がありますが、ピルを忘れずに服用していれば妊娠することはないと考えて良いでしょう。自分を守るという考えになります。
当然ですが、性病予防という観点からはコンドームは重要です。

当院で処方している低用量ピル

当院では、ダイアンというピルを処方しております。 海外のものになりますが、数ある低用量ピルの中で唯一男性ホルモン抑制効果があるピルになります。
この男性ホルモン抑制効果により、他の低用量ピルと比べてもニキビに対する効果が非常に高いものになっています。

低用量ピルの服用方法

低用量ピルは、基本的に毎日1錠ずつなるべく同じ時間に服用します。当院で処方しているダイアンの場合、21日(3週間)服用し、7日間休むという周期を繰り返します。
休薬期間に生理が来ますが、1週間の休薬後、生理中に関係なく新たなシートを始めて、また3週間服用していきます。

低用量ピルの副作用

服用始めには、悪心や嘔吐が起きやすいですが、2-3日で治まることが多いです。また、むくみもやや出やすいでしょう。安定するまでは不正出血がダラダラと続くケースもありますが、通常、2シート目くらいから治まることが多いものです。

大きなリスクとしては、血栓症がありますので、その点は把握しておく必要があります。

低用量ピルのよくある質問

Q.保険はききますか?
保険診療で処方される低用量ピルの多くは、避妊効果はしっかりとしたものではありません。ホルモン量が不足していたり、避妊のデータがなかったりします。
変な言い方ですが、どうせ飲むのであれば、避妊効果を謳っている低用量ピルの服用をお勧めします。
当院では保険外の処方ですが、処方料や診察料などは一切いただいておりませんので、それほど大きな負担にはならないと思います。
Q.飲み忘れた場合はどうすれば良いですか?
原則的には、飲み忘れから24時間以内であれば、気づいたときに忘れた分を服用してください。例えば、夜飲み忘れたものを翌朝に気づけば、気づいた朝に前日の分を服用し、その日の夜も服用することになります。
服用しようとするときに、前日の服用を忘れたことを気づいた場合には、前日の分と当日の分の2錠をまとめて服用してください。
それ以上忘れた場合は、シートのどのあたりかにもよりますが、①その後も服用をやめ、休薬期間とし、最後に服用した日の8日後から新たなシートの服用を開始するか ②飲み忘れた錠剤をなるべく早く服用し、それ以降のものも予定通り終了まで服用し、さらに、その後1週間程度はコンドームを使用するか性交渉を避けてください。
Q.低用量ピルの服用には抵抗があります
日本では、低用量ピルへの偏見や心理的抵抗が多いですね。低用量ピルは避妊効果だけでなく、生理痛の軽減、生理不順の改善、ニキビの軽減など女性にとって様々なメリットがあります。薬ですから副作用のリスクはもちろんありますが、多くの方にとってメリットの方が多いものと理解して良いでしょう。
生理痛で鎮痛剤を服用しているという方が、「ピルの副作用が怖い」と話すケースもありますが、個人的には鎮痛剤の服用の方がよほど身体に悪いものだと考えます。また、鎮痛剤を服用しても痛みがなくなることはまずありません。鎮痛剤はドラッグストアなどでも簡単に買えますので、気軽に服用される方が多いですが、ピルの服用によって鎮痛剤が必要なくなる(少なくなる)方がメリットは大きいでしょう。
Q.タバコを吸っている人は低用量ピルを服用できないと聞きました
喫煙者は低用量ピルのリスクが上がるのは確かです。喫煙者は低用量ピルを服用できないのではなく、リスクが高くなることを認識したうえで服用すべきということです。そもそも、タバコの健康へのリスクが高いのを承知で喫煙している人が低用量ピルのリスクを怖がるのは不思議です。
身体へのリスクを心配するのであればタバコをやめるべきです。「タバコは百害あって一利なし」で、周りの人にも害を与えますが、低用量ピルはメリットも多いものです。
Q.生理をずらすことは可能ですか?
当院で処方している低用量ピルは一相性のピル(すべて同じ錠剤)になりますので、旅行などに生理がぶつかる場合などに生理をずらすことが比較的容易にできます。本来21日服用後休薬するところを、早めに休薬することで生理を早めたり、休薬を遅くすることで生理を遅らせたりが可能です。
Q.低用量ピルの服用すると将来妊娠しづらくなると聞きました
低用量ピルは、服用している間は排卵を起こさなくする薬です。そういう点から妊娠しづらくなるという誤解が生じたのかもしれませんが、排卵を起こさないために、むしろ卵巣を守る(卵巣を休ませる)という効果があります。生理不順の方などでは、排卵が生じていないという方も多くいらっしゃいますが、低用量ピルの服用によって、ホルモンのリズムができ、低用量ピルの服用をやめたときに、きちんと排卵が来るようになる方もいらっしゃいます。(不妊症の改善にピルを処方するケースもあります)
低用量ピルの服用が妊娠しづらくさせることはなく、むしろ逆だとお考え下さい。
Q.薬代以外に診察代や処方料などはいくらかかりますか?
当院では、カウンセリングを含め、診察代や処方料などはかかりません。お薬代以外の費用は一切かかりませんので安心してください。
Q.服用を始めてどのくらいでニキビが改善しますか?
お薬ですので個人差はありますが、早い方だと1シート服用終了のあたりから、遅い方だと3シート服用後くらいから効果を実感できることが多いです。1シートで効果を実感できなくても生理は軽くなりますので、焦らずに服用を続けられることをお勧めします。
Q.未成年者でも処方を受けられますか?
当院では、低用量ピルの処方は未成年の方でも単独で受けることが可能です。
Q.血液検査は必要ですか?
低用量ピルの服用を受けている方には定期的な血液検査を受けることをお勧めしております。必須ということではありませんのでご希望の方に検査を受けていただいています。
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