バッグによる豊胸手術の特徴
バッグ(人工乳腺)を大胸筋の下または上に挿入し、胸を底上げし、胸のボリュームをだすものです。大胸筋下法と乳腺下法の2通りがありますが、 一般的にはやせている方、バストが小さい方は大胸筋下の方が自然な感じになり、バストの大きさがある程度ある方やたるみが大きい方は乳腺下法が自然な感じになります。
ただ、最近の優れたバッグの場合、痩せている方でも乳腺下の方が綺麗に仕上がりますので、うまみ美容クリニックでは90%以上の方は乳腺下への豊胸術を行っております。
どちらの方法が適しているかは、状態や希望を拝見した上でアドバイスいたします。 いずれの方法でも、バッグでの豊胸術の手術のポイントは仕上がり(大きさ・形・やわらかさ) の自然さ、安全性、手術中・手術後の痛みのコントロールになります。
当院で使用しているバッグ
テクスチャーが細かく、表面がシルクのような質感をしており、皮膜(カプセル)が厚くなることを防ぎ、柔らかな感触を保つことができます。また、6層構造となっており、強い衝撃にも破れにくくなっており、中間にはBarrier Layerという膜があり、ジェルが漏れるのを防いでくれます。従来のMotivaエルゴノミクスを改良し、さらに、耐久性や伸張性などが向上したインプラントです。
詳しくは⇒Motiva Ergonomix2バッグページへ
豊胸手術後のカプセル拘縮とは
バッグによる豊胸手術後は、身体が異物に反応して、バッグの周りの組織に炎症を起こし、組織が厚くなっていきます。この厚くなった組織をカプセルと呼んでいます。
豊胸手術をどんなに丁寧に行っても、優れた技術の医師が行っても、豊胸手術後にはある程度の拘縮の反応が起きるとお考えください。
豊胸手術の仕上がりがが良いものになるためには、このカプセルをいかに薄く、柔らかく保つかが重要です。逆に言うと、カプセルが厚く、硬くなってしまうと、豊胸手術は失敗したと感じてしまいます。
では、豊胸手術後に、バッグの周りにできるカプセルを薄く、柔らかく保つにはどうしたらよいでしょうか?
組織が肥厚し(厚くなり)、硬くなる原因の最も大きなものは、【炎症】です。この炎症を少しでも少ないものにするために、うまみ美容クリニックでは様々な配慮をしております。
豊胸手術中には、少しでも出血を少なく、無駄な剥離をしないことで、炎症の度合いは大きく左右されますが、それだけではなく、アフタートリートメントによって豊胸手術後の炎症を少しでも少なくさせることも重要になってきます。
豊胸手術後の自然な仕上がりのために
マッサージ不要のテクスチャードタイプのバッグの使用
豊胸手術にはカプセル拘縮が起きづらいザラザラタイプのバッグを使用します。中でも最新のMotivaバッグは、 触感が良く、拘縮が起きづらいので、特にお勧めです。(このバッグを使用しても軽いマッサージはした方がよいと勧めています)
ドレーンの使用
豊胸手術によりバッグの入っているスペースに炎症物質が溜まると拘縮を起こしやすくなります。 この炎症物質をドレーンという細い管によって体外に排出してあげるわけです。ドレーン不要というクリニックも見受けられますが、 手軽さだけを強調しているように思われます。たった一晩のことですから、仕上がりを重視すればドレーンは必須なものとお考えください。
インディバ高周波トリートメント
拘縮予防薬の服用
豊胸手術後の拘縮予防に効果の高い内服薬を処方します。この薬で拘縮の確率を減らすことができます。当院では、豊胸手術後30日分の拘縮予防薬を無料で処方しております。
マッサージ
テクスチャードタイプのバッグを使用した場合、豊胸手術後の苦痛を伴うような強いマッサージは必要なく、ソフトマッサージをお勧めしています。 マッサージが全く必要ないと言ううたい文句も手軽さを強調したものだと考えます。
豊胸手術後の経過
豊胸手術翌日
ドレーンの抜去を行います。この頃よりパッチ(シール)による麻酔の効果が現れてきて断然身体が楽になってきます。
豊胸手術3日後
ガーゼ交換を行い、豊胸手術後からバストを圧迫しているバンドをはずします。この頃よりインディバトリートメントを開始します。インディバを当てることで、張ったようなこわばったような感じのあるバストが楽になるのを感じることでしょう。
豊胸手術1週間後
抜糸を行います。ワキの抜糸をするとともにバストのマッサージを開始して行きます。
それ以降の経過
豊胸手術後1ヶ月くらいは、週に2回くらいの割合でインディバに通院されることをお勧めします。 豊胸手術後2~3週間するとマッサージをしても痛みを感じなくなり、腫れもかなり治まってきます。 バッグによる豊胸手術後のケアで一番大切なのが手術後1ヶ月間です。特にこの間のアフターケアの良し悪しがその後にも大きく影響します。 できれば3ヶ月くらいまでは気をつけるようにしてください。